mineoの格安スマホ(京セラLUCE KCP01K)に乗り換えて10日

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↑LUCE KCP01Kで撮った黒い蝶(どこにいるのか全然わからない)。画質わるっ!と思ったがこれはqHDという低容量モードだったため。8Mや6Mに変えれば綺麗に撮れます。

 

10月から晴れて消費者の足元を見ているドコモを解約し、mineoの格安スマホを使い始めて10日が経ったので今のところの感想をメモ。

kimamax.hatenablog.com

 プランはauプランのデータ通信+通話付き、データ使用3GBのコースで基本料金1,510円/月。これに端末代金(2万円/24回)と故障の保険としての安心パック料金(399円)、通話料金が加算される。ただし10/31までのキャンペーン中に申し込んだので半年間、毎月800円キャッシュバック(請求額からマイナス)される。

 

 

・LUCE KCP01Kはまー値段なりかな~ でも問題なく使える。

税込2万円ほどで買える格安スマホちゃん。前のスマホ富士通NX F01F)と比べると、OSが同じアンドロイドなので操作方法は似ており戸惑うことはないが、時々機能の低さを感じることがある。まずフリック入力の感度が悪い。打ってから表示されるまでに若干、0.1秒くらい?のラグがある。わりとはっきり上下左右に指を動かさないと正確に反応してくれない(「ふ」と打ったつもりが「は」になる)。設定を変えて感度を上げたらマシにはなったが、速度は変わらないっぽい。携帯で日記を書くことが多いのでちょっぴりフラストレーション。

あと富士通スマホのカメラ(1,310万画素)が非常に綺麗に撮れて好きだったんだけど、それと比較するとKCP01Kのカメラはまあ、お値段なり。画素数低い(800万画素)し、しょうがないか・・・。これで撮った写真は後日アップして富士通カメラと比較しようかと思っている。

他にいいところとしては、電源入れた後の起動は早い。すぐ操作できる。ちっさくて軽い。

 

・LINEのID検索機能が使えない

一瞬困ったこととして、格安スマホの場合、自分のIDをオープンにして相手から検索してもらうことができなくなる(年齢確認のため三大キャリアのIDでのログインを求められるため)。自分が他人のID検索をすることはできる。これはクソな仕様だなー。知らなかった。ただ「招待」の機能を使えばふつーに知り合いとは友達になれるから特に問題はなかった。

  

まとめ。

別に普段携帯使わんし特に困ることはない。今までの月データ通信量も大体1.5~2GBだったし。

大体、格安スマホ使用開始まで一週間くらい携帯を持たない期間があったんだけど、まったく困らなかった。むしろ地味な爽快感があった。PCでメールもLINEもできるし、無料wifiが至るところに飛んでいて外でもタダでネットできる。仕事でずーっとPC見てるので目が疲れるから、電車でもあまり携帯見ないようにしてるし。短期間なら全然問題ないなーと思った。しょっちゅうプライベートでメール・電話する超リア充ならいざしらず・・・

 月末の料金明細が楽しみ。いくらになるんだろう。

地方移住ってどうなの?→とりあえず福岡に行ってみた話

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 上京から早や7年、そして東京砂漠で働くこと4年。どこに行っても人人人、通勤ラッシュは現世の地獄の東京にうんざりし、地方に移住したいな~、なんかもう最近仕事も行き詰ってるし、いっそド田舎で自給自足でもして暮らそうかしら?などと考えている昨今。そこで先日、最近移住先としてアツいと評判の福岡にとりあえず2泊3日で行ってみた。

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猫と雨宿り

ピアノ教室に行く道中、小雨が降り出したかと思うや否や「にゃーにゃー」の鳴き声。

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このニャンコロでした。ご主人様が住んでる(?)アパートの前で「にゃーにゃー」泣き続けながら雨宿りしていた。目が綺麗。しっぽがタヌキみたいだった。

レッスンが終わってから戻ってみるといなくなっていた。無事部屋の中に入れたのだろうか。

一年ほど前、やっぱり雨が降り出した時に線路沿いの寂れた道を歩いていたら(人身事故か何かで電車が止まってたので)、その時も子猫が空き地からにゃーにゃー言いながら飛び出してきた。その子はしばらく鳴きながらついてきた。野良猫だったのかなあ。今はちょっと飼える状況ではないので、結局さよならしたけれど。

 

更にその数週間後、会社の面接前に大雨が降り出して、早く着き過ぎたので近所をぶらぶらしていたら、神社と境内でちんまり座っている猫を発見。猫と一緒に雨宿りしてたら、そこのニャンコロはすごい足にまとわりついてきて癒された。

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上の方にももう一匹いるよ。そっちの子はかなり人見知りで逃げられた。

↑の画像を待ち受けにしてたら面接は合格だったので、猫様のおかげだと思っている。

 

 

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「犬で悪いかえ!」

愛着障害 子ども時代を引きずる人々

前回の続き。

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

 

今回はこれの読書感想文です。

 

偉人はみんな愛着障害

本によると、芸術の分野で偉業を成し遂げた人のほとんどは何らかの愛着障害を持っており、安定型の愛着スタイルの人で偉大な功績を残した例はむしろ極めて稀、とのこと。

 愛着障害についてのケースをたどっていくと、すぐに気づかされるのは、作家や文学者に、愛着障害を抱えた人が、異様なほどに多いということである。夏目漱石谷崎潤一郎川端康成太宰治三島由紀夫という日本文学を代表する面々が、一様に愛着の問題を抱えていたというのは、驚くべきことである。

(中略)文学以外にも、芸術の分野で名を成した人には、愛着障害を抱えていたというケースが非常に多い。ある意味、そこからくる「欠落」を心のなかに抱えていなければ、直接に生産に寄与するわけでもない創作という行為に取りつかれ、人生の多くを費やしたりはしないだろう。

(中略)芸術の分野以外でも、政治や宗教、ビジネスや社会活動の領域で、偉大な働きや貢献をする人は、しばしば愛着障害を抱え、それを乗り越えてきたというケースが少なくない。

例としては上記の作家の他に、種田山頭火アーネスト・ヘミングウェイミヒャエル・エンデといった文筆家に加えバラク・オバマビル・クリントンスティーブ・ジョブズなどの政治家・実業家、更にはムハンマドや釈迦といった宗教家まで挙げられていて驚く。

こういう過去の偉人のエピソードは個人的にすごく面白かった。例えば夏目漱石は幼少期、実の母親から「こんな高齢で子供を産むなんて恥ずかしい」という現代では考えられないような理由で(経済的な事情もあったのかも知れないけど)里子に出され、養父母からは溺愛されるものの、事あるごとに「本当のお母さん(お父さん)は誰だい?」と質問責めにされる。もちろん目の前にいる義理の両親を本当の親として答えなければいけないのだけど。コワイ・・・。挙句、養父母が不仲になってからは親戚をたらい回しにされ、実の父親からも冷遇され、といった憂き目にあっている。

 

人間関係を維持することの困難

こうして人嫌いかつ愛情に飢えた回避・不安混合型の愛着障害を持つようになった漱石は、成人後も社会不適合を繰り返す。教師として赴任した高等師範学校、松山の中学校にもうまく馴染めず、渡英先のロンドンでも下宿のおかみさんが自分に嫌がらせをしているという被害妄想に陥って引きこもりに。帰国後、現・東大文学部の講師や第一高等学校の教師になるが、そこの人間関係も嫌でたまらない。その背景には、相手の言動に過剰反応して傷ついたり、過去の自分の体験と紐づけて短絡的に相手を理想化したり逆に敵視したりする、という他者への「二分法的な認知」があったという。人を善人か悪人か両極端に判断し、人間関係を全か無かで考える。嫌いな人にも良いところがあることを認められない。

私はここの部分は、すごくよく分かって「その通り!」と思ってしまった。いい人だと思っていた人に、些細なことでも裏切られたりすると「この人最低!」と思ってしまいがち。特に相手と知り合ったばかりの期間は、この人はこういう人、という評価が激しく変動しやすい。まあさすがにそんなことばかり言ってると誰とも付き合っていけないから、初めから他人に期待しない、相手を全否定しないように心がけてはいる。一種の修行だなあと思う。

あとは、俗世から出奔したり隠棲したがるという仙人のような引きこもり傾向も、「うむうむ」と思いながら読んだ。山頭火が家族も何もかも捨てて漂泊の旅に出たことや、川端康成が25~28歳というイケイケの(はずの)時代に、伊豆の人里離れた温泉旅館に長逗留したという話には憧れすら感じる。といっても、当時と今じゃ東京や世間の忙しなさのレベルが違うよなあ。どうでもいいけど藤崎竜の『封神演義』の太上老君という世捨て仙人も大好きです。

 

治療法は安全基地を作ること

愛着障害を克服するには、安全基地という自分が安心できる居場所を作ることが一番らしい。愛着が壊れてしまっていることが根本的な原因なので、薬の服用や精神分析心理療法はあまり効果がないんだとか。確執があった親と和解したり、それが無理でも恋人や友人と信頼関係を築ければ、自信のなさや虚無感、対人不安などは回復していくそうだ。まあでも、そこに至るまでがものすごく大変なんじゃないかと思う。だって人を避けてしまったり(回避型)、逆に接近しすぎて関係を壊してしまう(不安型)わけだから。ただ治療法はまだ確立されていないものの、 専門家によるカウンセリングでも回復するケースもあるらしい。ひたすら患者の精神状態を分析するのではなく、対話を通じてカウンセラーと信頼関係を築いていくようなものであれば。

結局、死にたくなるような苦しみも死んでもいいような幸福も、根本的には人ありきなところがほんと難しいなあと思う。芸術もビジネスも、ある意味でそこからの逃避のような気がする。

生きづらさと愛着障害

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なんでこんなに生きづらいんだろ。とここ数年ずっと思っている。正確に言うと小学校、浪人時代、大学時代を除く期間はほぼ生きづらいと感じていた。

私の生きづらさというのは、

・友達がほしいと思ってサークルに入ったり習い事をしたりしても、いざ人と対面すると怖くて話せなくなってしまう。よく知らない人=自分を攻撃する人、というイメージ。自分から避けたりもする。特に、その場が「和気あいあい」していたり「意識高い系」だったりすると、無理!となる。迫害されそうな気がする。ただ、一対一で話したり、仕事など自分の役割がはっきりしている状況だとほとんど人見知りはしなくなる。

 ・神経過敏で人の顔色をうかがい一喜一憂する。親しくなればあまり気にならなくなるけど。

 ・電車の中やカフェなどの公共の場で、赤の他人の笑い声、話し方、足音、仕草とか細かい部分が気に障ることが多い。

 ・相手に慣れてきても、それはそれで嫌な部分が目につき嫌いになる場合が多い。特に職場の人。たぶん相手の人格に対する期待値が高すぎるんだと思う。

 ・ふつうの人は正直あんまり好きじゃない人とも遊んだり、(主に陰で)愚痴を言いつつ適当に付き合ったりすると思うんだけど、そういうことが不潔に思えて難しい。嫌いになると露骨に態度に出てしまうか、極力関わらないようにする。そりゃ仕事関係で嫌な人とも付き合うのは仕方ないけど、プライベートでも表では調子いいこと言っといて裏でぐちる人が時々いて理解に苦しむ(そういう人にとってはベストの暇つぶし方法=人付き合い、なんだと思う)。

 ・相手との接点がなくなると人間関係が切れることが多い。上記からも明らかなように、人と一緒にいることがあまり自然じゃないので・・・。ごくごく少数の高校、大学の友達とも連絡を取るのは年に一回程度。関係を継続させることにあまり意味を感じない。その場その場で状況や考え方が似てる人と付き合えばいいと思ってるけど、ちょっと割り切りすぎ?とも思う。

 ・他の人にあまり自分の本心を言わない分、恋人に依存しすぎる。振り回して愛情を確認しようとしたりする。

 ・家で掃除とかしてると嫌な記憶ばかりが蘇り、気が滅入る。基本的には外に出れば良くなるけど、東京はどこもごみごみしているのでそれはそれで疲れる。

 ・基本的にやる気がなく、時々何もかもがあほらしく感じる。何をしてもしばしば脳内で「これって何の意味があるの?」の質問責めに合う。

・一か所(の職場)に長くいると息が詰まり、「本当の居場所」探しの旅に出てしまう。

 などなど。これっていったい何なんだろ?と思い、先日ベッドで寝っころがりながら対人関係関連の書籍を調べていたら、愛着障害という言葉に出会った。そして、その内容がかなり私に当てはまっていた。まあ全部がこれのせいとは思わないけれど。

というわけで今この本を読んでいる。

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)

 

愛着障害とは

・幼少期(3歳くらいまで)に子供が母親や養育者と安心できる関係(愛着)が築けなかったことが原因で、他人ともうまく関われなくなること。愛着障害があると他人に気を遣いすぎたり、他人を避けたり、依存したり攻撃的になったりする。また無気力、無関心になりやすいなど仕事や人生そのものにも影響を及ぼす。

・親と和解したり恋人や友人と良好な関係を築くことで障害を克服できる人もいるが、子供時代から成人後まで、中には死ぬまで障害に苦しみ続ける人もいる。著名人では夏目漱石川端康成ヘミングウェイなどの作家に非常に多く、オバマ大統領や、生まれてすぐ養子に出されたスティーブ・ジョブズ愛着障害を持っていたとされる。

 詳しくはこちらの解説を。

kokoromasic.com

 愛着障害にもむやみに他人に愛着を求める不安型、人を避けたがり他人に無関心な回避型、両方が混ざった恐れ・回避型などのタイプがある。

↓のサイトから自分のタイプがチェックできるので気になる人はぜひ。
愛着スタイル診断テスト

 このチェックをやったら私は安定型:7、不安型:11、回避型:18だった。つまり、基本的には他人に無関心で避けたいんだけど、同時に人から愛されたくてしょーがないという超めんどくさいタイプということらしい(恐れ・回避型)。

 

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近年、発達障害ADHDアスペルガーなど)は一般にも認識が広まりつつあり、ちょっと変わってるというだけで「あいつはアスペ」とか言われるような風潮もあるようだけど、発達障害と思いきや本当は愛着障害だったというケースもかなり多いそうだ。発達障害は主に先天的な要因で起こるが、愛着障害は生まれてからの環境によって引き起こされる。発達障害と思われていた子供の愛着の問題を改善したら、学習能力が大幅に向上した例もあるとのこと。

そして愛着障害を持った人は現在、増加傾向にあるらしい。一人っ子が多く、戦前やベビーブーム時代に比べると子供はものすごく保護されているし、一人あたりの子供に与えられる資源の量は格段に増えているというのに。それは結局、世の中全体で愛着が軽視されるようになったからだ、と↑の本の著者である岡田氏は言う。仕事や生活が忙しすぎて、親が子供と一緒にいてもスマホでゲームやらせて大人しくさせておくとか、電車でお年寄りや妊婦が目の前にいても席を譲らないとか、誰とも一言も口をきかなくてもあらゆるものがネットで買えるし全く生活に困らないとか、そういったことかなと思う。昔は祖父母や近所の人が子供を助けてくれたけど、今は両親が毒親だった場合にどこにも逃げ場がなくなってるんだろうな。

 

※追記
幼少期に親に虐待されたり養子に出されたといった極端なケースでなく、両親が揃った一見普通の家庭で育った場合でも愛着障害を持つことはあるそう。例えば、親が普段は優しいけど気分次第でネグレクトしたり、成績が下がると激しく責めたり、兄弟の片方だけを可愛がる、といった場合。

 

<つづく>

通勤電車では暗黒系テクノを聴く

外出時は大体音楽か英語のスクリプトを聞いているのだが、最近、通勤電車にはテクノが合うと気づいた。

それも暗黒系テクノというやつだ(中二病っぽい名前・・・)。

 特に好きなのはThomas Schumacher。というかあんまりそれ以外知らないんだけど。

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 このクレイジーな感じが、通勤電車というやはりクレイジーな状況にぴったりマッチしていると思うのだ。特に地下鉄などという、昼間だろうと深夜だろうと窓の外は真っ暗闇で見えるのはトンネルの電灯だけ、狭い車両には人人人、入り組んだ地下通路も陰気な顔した人だらけ、というマッドな場所には最高だ。そうして自分の中のイライラが不安な曲調と調和して、妙にテンションが上がる。イヤホンをしていると周囲の声や雑音が聞こえなくなるのもありがたい。

 逆に休日の散歩のときや家でゆっくり聞くような、普通の意味で美しい曲は電車の中ではあまり聞きたくない。

でもピアノの曲は意外とどんなシーンにも合うような気がする。静かな森の中でも駅のホームでも夜の繁華街でも。

 

 最近これも好きになった。

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